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千葉寺散策 『史跡を辿る』

先日、千葉寺の花見について書きました。(近所のお寺さん)そこで、近所のお寺さん“千葉寺”について書いてみます。当院の所在地は中央区千葉寺町(ちばでらちょう)ですが、お寺の名前は千葉寺と書いて“せんようじ”と呼びます。その歴史は古く千葉市内最古の寺院です。709年に創建されました。701年に日本初の本格的な法律である大宝律令が制定されて、708年は日本最古の流通貨幣である和同開珎が鋳造されました。そんな時代に建てられたお寺です。大きなイチョウの木が有名で高さは27m、幹周は10mもあります。(鎌倉・鶴岡八幡宮のイチョウよりも大きいそうです。)約3mのところから、お乳のように枝が垂れ下がっていて、これを煎じて飲むと、母乳が良く出るようになると伝えられています。イチョウの木の伝来には諸説あり飛鳥時代(7世紀)から室町時代(16世紀)まで幅があるのだそうです。しかし、なんと、千葉県のHPには、“樹齢は不明であるが、寺伝によると和銅2年(709)に僧行基が千葉寺を開基した当時の植栽と云われている。”と書かれていました。あれ?と言うことは、イチョウは飛鳥時代には伝わっていたの?……1300年の浪漫ですね。他にも、その昔、千葉寺には大晦日に周辺の住民が、面や頬かむりをして千葉寺に集まり、権力者の不正や人の良くない行いなどを罵り合い、笑って年を越す風習があったそうです。その様子を見て、小林 一茶は「千葉寺や 隅に子どもも むり笑い」と詠んだそうです。住職曰く、「子どもたちは、政治に対する批判を聞いても何を言っているのかさっぱり分からなかっただろうが、周りの大人たちが大笑いしているで何となく一緒に笑っている様子を詠んだものではないか」というものです。千葉寺にはこんな素敵な史跡もあります。是非、近くにお越しの際にはお立ち寄りくださいませ。

医療法人グリーンエミネンス

中村古峡記念病院 看護部長 斉藤 理